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結局は飼い主に問題がある?ドッグランでのトラブル

強面なのに、気が弱い可愛いピーちゃん

(この記事は2013年12月に書いたものです。記事の中で登場するS君の飼い主さんは問題意識を持っていて、それを改善しようと考えている方だったこと、S君はこの記事の1年後くらいにはすっかり落ち着き、よき家庭犬となっていることを補足させていただきます。)

先日仲良しの犬仲間とドッグランを貸切ました。
以前にも何度か遊んだことがあるメンバーで、今回はピーターが初参加でした。
全員で12匹集まったのですが、その中に1匹だけ噛む可能性が高いS君(仮名)がいて、気弱なピーターがその子に狙われないか、若干心配しながらの参加でした。
S君は、以前にドッグランで他の犬を噛んだ“前科”とお散歩中にすれ違った犬に牙を見せ威嚇しているところを止めに入った相手の飼い主さんを運悪く噛んだ“前科”、車に乗るのを嫌がるS君を乗せようとした飼い主とその手伝いをしていた知人に牙を見せ威嚇し、結果的に歯が当たって流血させた“前科”があります。
(こう書くとまるでS君が狂暴な犬のように聞こえてしまいますが、S君のこうした行動は攻撃性というより自分の身を守ろうとした、嫌なことをさせられることに抵抗しただけのことです。S君は基本的には穏やかな甘えん坊君で可愛い犬です)

自分の犬は自分が守る。

ちょっと話がずれますが、ドッグランに行く当日に朝お散歩していたらS君に噛まれたと言う犬と会い、飼い主さんから噛まれた時の話を伺いました。
S君とその犬が揉めた時に、1回目でもう怖くてリードに犬を繋いでいたのに、周りの人に「大丈夫だからリードから離しなよ」と言われて、離したらまた噛まれた、と離しなよと言った人の事を責めているような口調でした。
飼い主さんの気持ちもわかりますが、私の個人的な考えとしては「自分の犬は自分が守る、責任もとる」だと思うので、周りがなんと言おうと飼い主さんがリードを外さなければよかったのではないかと思います。
と、いいつつ、気持ちも動転しただろうし、周りの人に言われたようにしてしまった気持ちもわかります。
犬の問題だけでなく、人間の問題もからみ、その犬の飼い主さんはもうドッグランの集まりには行きたくないとおっしゃっていました。
幸い噛まれた傷は少し血が出る程度だったそうなので、今回の事を機に「もっと用心しなきゃ」とご自分で考えるようになっていらっしゃるようだったし、ポジティブに考えるとある意味よい経験だったのかもしれません。

朝の偶然の再会があり、私としてはピーターを連れて行かない方がいいかもしれないと、思いつつも、S君が騒動を起こした時は未去勢だったのですが、数ヶ月前に去勢したと聞いていたこともあり、少し大人しくなっているだろうと期待しつつ、ピーターが狙われるリスクを前提に襲われた場合は私がピーターを守ると決意してドッグランに向かいました。

今度はうちの犬が噛まれた

私たちは少し遅れてランに到着し、S君はいつものメンバーとは普通に過ごしていました。
去勢後のS君は、少しやつれて大人しくなったように見受けられました。
さて、ピーターとのご対面。
ピーターに気付いたS君が近寄り匂いを嗅いできました。
ピーターは緊張の面持ちでしたが、大人しく匂いを嗅がれていました。
そして二匹は離れ、私的には少し危険を感じたのでピーターとS君が接触しないよう見張っていました。
最初の挨拶から20分くらい過ぎた時、ピーターにS君が近づき突然首元に噛みついてきました。
ピーターは身を低くして逃げ腰でした。
とっさに私は持っていたバックでS君を叩きましたが、離れません。直接手を出したら私が噛まれかねず、S君を人間を噛んだ犬にしたくないのと、自分も痛いのは嫌なので、手は出しませんでした。
直ぐにS君の飼い主さんも走ってきて、S君を離してくれました。

起こりえることだと覚悟していたので、あまり衝撃はありませんでしたが、その後をどうしたものか。
とりあえずピーターが落ち着いているか確認とカーミングシグナルついでに、座らせ、伏せをさせてからS君の飼い主さんに
「S君を一度カフェ(ドッグランに併設)に連れて行って待機していてください」とお願いしました。
ピーターは落ち着いていたので、S君がカフェに入ってからピーターを放して、私もカフェに行きました。
そして、飼い主さんに
「悪いけど、今のはS君が悪いと思います。ピーターは何もしかけていないし、無抵抗だったでしょ?」と伝え
「しばらく交代で犬を遊ばせませんか?」と提案しました。
OKとのことだったので、5分くらいしたら交代しよう。と言うことで落ち着きました。
5分して、「S君どうぞ」と言いに行ったら、別の犬仲間が近づいてきて
「二匹とも放しても大丈夫だよー」と言ってきたので、「だめでしょ」とはっきり断りました。
(私はこの方とは仲良しです。普段は犬の事はあまり指摘しないように気をつけていますが、今回は自己責任なのではっきり断りました。私の気持ちはわかってもらえ、それ以上は何も言われませんでした。)
ピーターをつないで、座っていたらS君が近づいてきて素通りしていきました。
これを見て、S君は自分の行為が悪いとは思っていないこと、ピーターに自分が上だぞ、と言いたいだけなのだと思い、本気噛みではなかったということと、噛まれたピーターは落ち着いていたこともあって、もう一度二匹を同時にフリーにする決意をしました。

You must follow through

結果、S君はもう一度噛んできました。
その瞬間、近くにいたので手で持っていたピーターのリードを鞭のように使いS君をおいやりました。(ごめんねS君。でも、必死でした)。
ピーターから離れたS君は飼い主さんに捕まえられていました。
その時、心の中に「You must follow through」と言うシーザーの言葉が浮かびました。

Follow through(最後まで叱れ)

犬が悪い事をしたら、それが悪かったと犬が受け入れるまで叱りきれ。
と言った意味合いでしょうか。

私はS君の飼い主さんに、「悪いけどS君貸して」と伝えS君の首輪を持ちました。
その瞬間、S君は身を縮め「殴られる!」と言うリアクションをしたので、「殴らないよ」と言ったところまでははっきりと覚えているのですが、その後は、S君が私を噛もうとしてきたこと、危険を感じたので彼を平手打ちしてしまったこと、私を威嚇してきたS君を見てナツとオー太(我が家のビーグルズ)が応戦してくれたこと(正直これは少しありがた迷惑でしたが)、「S、NO!」と叱ったら静かになったこと、を断片的に覚えている程度であまり詳細な記憶がありませんが、修羅場の間、私はすごく気持ちが地に足が付いているというか、落ち着いているというか、無に近い状態でした。
S君が落ち着いてからリードをつけ、ベンチに座りS君も足元に座らせました。
そして一呼吸入れてから、リードを持ってランの中を歩きました。
S君は私の前に出ることはなく、一歩後ろを静かについてきました。
(普段は飼い主さんをひっぱるような感じの子です)
ピーターのそばを歩いたら、S君が自ら顔を背けたので、S君は理解したんだと判断しフリーにしました。

それ以降は二匹は接触することなく各自で遊ぶことができました。

ドッグランはトラブルだらけ?

ドッグランでのトラブルは今回が初めてではありません。
ハルちゃん(初めて飼ったビーグル)はパピーの頃に初めて行ったドッグラン(登録制)で気持ちよく走っていたら、コーギに追いかけられ耳を本気噛みされ血だらけになりました。
それを見た飼い主が「あらー、大丈夫?」とにやにやしながら言っただけで去っていったのに(っていうか、まさかそんなコメント残していったその人が飼い主だとはその時は知らず)、私はショックが大きくて、相手のコーギーを叱ることも、飼い主に文句を言うこともできませんでした。
一部始終を見ていた他の飼い主さんが「あのコーギーにはみんなやられているのよ」と、後で教えてくれました。。。。。。先に知りたかったよ。
で、ハルちゃんはすっかり犬嫌いに育って、知らない犬がくると吠えかかるようになりました。

皆さんも「ドッグラン トラブル」と検索してみてください。
いろんな話がでてきます。
そして、それらをざっくり読んでみて気づいたのは、噛んだ方の飼い主は犬を叱っていないこと、ひどい人だと「この犬種は噛んで当然、何か悪いか?」的な逆切れをしていたり、きちんと謝罪しない人が多いようだ、と言うことです。
そして、一見さんOKなドッグランでトラブルが多いことが読み取れました。

犬に問題があるのではなく、むしろ人間が問題の原因

今まではドッグランでいろいろな犬に出会うのが楽しみでした。でも、今はそれが怖い。
犬だけでなく、飼い主が怖いです。
S君のようにこちらが制裁を加えることをよしとする飼い主さんばかりではなく、もし噛んだ犬を私が追い詰めて「Follow through」したら、余計なことをするなとか、場合によっては犬を虐待した、と言われかねません。
飼い主さんの意識、知識、マナーは本当に違います。
強気で他の犬を平気で噛むような犬をそのままの状態で飼い、ドッグランにも連れてきてトラブルが起きても対処しない飼い主さんにとったら、私がS君にした行為は「やりすぎ」となるでしょう。実際、あの時ドッグランにいたメンバーでもそう思っている人がいるかもしれません。
私もランで初めて会ったような犬に対してはそこまでしません。
S君に対してだって、あんな立ち回りはもう二度とごめんです。飼い主さんがやるべきだと思います。
だから、お互いのためにもピーターを一緒に遊ばせることは二度としない。

知ることで対処法に幅が出る

今回もシーザーの教えに助けられました。
彼の全てを丸のみするつもりはありませんが、彼の考えを知っているのと知らないのでは対処法の幅にずいぶん差がでます。

Cesar’sWayFollow throughの記事を見つけました。

吠える犬に対処するためのヒントの1つとして書かれています。

Correct dog problem behavior and follow through.

Tell your dog to stop barking using a look, a sound, or a physical correction. But don't stop there. Your dog may pause and then go right back to what he was doing. His body relaxed, but his brain was still on alert. Be patient. Wait until your dog completely submits before you go back to what you were doing.

やめさせたい行為を叱って、犬が一瞬やめたとしてもそれで終わってはいけない。
犬の体も脳も完全にリラックスして興奮状態が収まり、服従モードに戻るまではゆっくり時間をとって待つべき。ということです。

しつけの基本として常に守るべきことだと思います。

S君をはたいた時に牙が手首にあたり、皮膚がえぐれたところがまだ痛い。
牙を向けられ叩いてしまったことで心も痛い。叩かなくても解決できるようになりたい。

ランから帰る時にS君の側に行ったらS君は頭を低くしながら笑顔で私に近寄ってきてくれて、彼をいーこいーこして終われたので少し救われました。

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