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元保護犬にご利用いただきたい

ペットショップにいる命も、保護された命も同じ「犬の命」。
差をつける必要はないのですが、保護犬に関わるようになり感じるのは、犬も人間と同じで過去の経験に基づいて物事を判断している。ということです。
例えば、飢えたことがある犬は「食べれるときに食べておこう!」という習性が根付いてしまっていたり、置き去りにされたことがありその結果辛い思いをしたことがある犬はちょっと留守番させようとすると「置いて行かないで!」とパニックになってしまう。
ネガティブな記憶だけではなく、楽しかった場所は覚えていますし。かわいがってくれた人のことも覚えています。

以前とても賢いラブラドールを里親さんに届けたことがありました。その里親さんは、お嬢さんが海外に暮らしており、年に1回はご夫婦で会いに行くとのことで、どうしてもペットホテルに預けないといけないご事情があり、「捨てられ保健所で過ごした経験がある犬が、いわゆるペットホテルに預けられた時「また捨てられた」と思ってしまわないか」、とすごく心配されていました。
確かにそうです。ペットホテルには一時的に預けられている犬たちが集まっています。中には初めて預けられて不安を感じている犬もいるでしょう。そして、その不安は保健所で犬たちが感じていたものと近いかもしれません。不安を感じている犬の群れに戻ることはあまり好ましいことではないと思うので、この里親さんがおっしゃっていたことがすごく理解できてずっと気になっていました。

前置きが長くなりましたが、Dogbase 七国山は元保護犬に向いたペットホテルです。
今まで一時預かりをしてきた保護犬達は、我が家の犬達を通して私にも心を開いてくれました。子どもが苦手だった犬も我が家の犬達と子どもたちが接している様子を見ながら、少しずつ慣れてくれました。反対に、一人が好きな犬には、余計なかかわりは持たないよう、その子のペースで過ごせるよう環境をつくることができます。
ここは保健所の環境とは明らかに違います。リラックスして暮らしている犬の群れに一時的に加わっていただく。
いつも自分の家でしているようにのんびり過ごしたいワンちゃんには、のんびりしていただく。多頭飼いされていないワンちゃんにとっては、兄弟が沢山いるお友達の家にお泊りにきているような、サマーキャンプにでも参加するような、そんな気持ちで滞在を楽しんでもらえる場をご提供できると考えています。

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