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本の感想:違う視点で保護犬を見つめ捉える文節が心に残ります

2018/01/13

本書籍の刊行をご支援くださった M様に書評を書いていただきました

保護犬とはどんな存在なのか。

里親を経験したり保護活動に関わる中で感じたさまざまな出来事を、実話に基づいたフィクションでありのままに表現された作品です。
中盤、著者の先住犬が保護活動に奮闘するご主人に思わずこぼす愚痴をユーモアに表現した一節があります。
愛情の矛先がすっかり変わってしまったのではないかと、戦々恐々とする先住犬たちの心の内が繊細にかつ面白くまとめられ、違う視点で保護犬を見つめ捉える文節が心に残ります。
昨今問題視される飼育放棄や殺処分問題には心を痛めるばかりですが、多くの保護犬が新しい環境で第一歩を踏み出せるきっかけになる一冊ではないかと思います。

かくいう我が家にも保健所出身の犬がいます。
どこから来たのか、誰が飼っていたのか、正確な年齢も生まれた場所さえ知りません。
初めて我が家に来たときは、ひとりで留守番も出来ず散歩に出てもうまく歩けなくて、あれ?犬ってこんな感じなのかな?と人生で初めて飼う犬にちょっと違和感(笑)

でもね、毎日一緒に暮らすことで、お互いを知り・歩み寄り・支え合いながら日々を積み重ねています。
保護犬も素敵に輝く命を宿しています。

(モハモハ&モフモフ具合がなんとも可愛い。コメント:さとう)

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