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ドッグランでのトラブル(続き)

強面なのに、気が弱い可愛いピーちゃん

以前「結局は飼い主に問題がある?ドッグランでのトラブル」という記事で、ピーターがS君という犬に噛まれた時の話を書きました。

そのS君とまたドッグランで一緒になることがありました。

関係は前進する

S君の飼い主さんは物腰の柔らかい、いつも笑顔を絶やさない素敵な方です。そして、今回はS君を含めるメンバーでドッグランを1面貸切っている時にたまたま私が隣の面を借りていて、遭遇した形でした。
メンバーの方に誘っていただき、S君の飼い主さんにも「また何かあったらガツンとやらせてもらってもいいですか?」と聞いたところ、快諾(?)を得たのでご一緒させてもらいました。

S君のことは好きです。男らしく、でも飼い主さんに甘えん坊なところ、見た目もきりりとしていて私の"タイプ"です。
本音を言えばピーターにもっとしゃきっとして欲しいという想いもあり、関係の前進を求め、再度自由遊びに入れてもらいました。

今回は大丈夫でした

最後に会ってから最低1年は過ぎていましたが、S君もピーターもお互いを覚えている様子でした。そして、S君は私の事も覚えていたようで、「怖いおばちゃんだ来たなー」と言う感じの表情でした。
一瞬「むむむ?」と思うことがありましたが、以前のようなレベルではなく、「こらっ」と軽く声をかければ離れていき、S君もピーターもお互い距離を保ちながら過ごすことができました。

心境の変化をもたらせたのは?

S君の変化は顕著でした。
以前には見たことがないような低姿勢で人間に近づく様子。
飼い主さんへの態度。
"やってはいけない"と言われたことをやらないようになった。
上手く書けないのですが、飼い犬として断然飼いやすくなったのではないでしょうか。
飼い主さんが問題意識を持たれていたことを考えると、S君の心境の変化はやはり飼い主さんの心構えに連動するんだろうな、と想像しました。それと同時に、去勢してから大分経っていたこともこの変化の理由なのではないかと思いました。

去勢のメリット

去勢すると雄犬は落ち着くようになるのでしょうか?
今日はたまたま見つけたアメリカユタ州の獣医クリニックのサイト記事を参考にします。
http://www.uvma.org/castrating-your-pet.htm

去勢する理由が5つ掲載されていましたので、その中から犬にも該当する部分だけ掲載します。

1. Aggressive behavior is more likely. This aggression may be towards other pets or towards people, and is usually not seen until your pet reaches sexual maturity. If your pet is older, and already becoming aggressive, castration is likely to help.
Male pets that are neutered when they are young are more likely to grow into contented family members. This applies to all breeds. Entire (non-neutered) males often want to dominate. They are less amiable and more difficult to control.

1.他の犬や人に対する攻撃性は性的に成熟してきたころから見受けられるようになります。もし、年を取ったペットを飼っていて、そのペットが攻撃性をみせているようであれば、去勢することで改善が見込めます。
幼少期に去勢したペット(雄)の方が、ペットとして家庭に馴染みやすいと言えます。そして、これは全犬種に共通しています。去勢していない雄は支配欲が強く、好意的でなく人間がコントロールするのも難しい傾向があります。

2. Territorial behavior reduced. With dogs we frequently see them trying to escape from your yard (digging or jumping out) and wandering the neighborhood. Undesexed male dogs also lift their leg to urinate on objects more frequently, sometimes inside the house

2.支配的な行動が減ります。
犬が垣根を飛び越えたり、穴を掘って庭から脱走し、ご近所をうろつくことはよくあることでした。去勢していない雄犬は、足をあげ“的”に向かって排尿する行為を繰り返します。そして、これを室内でも行うことがあります。こうした行為が減ると考えられています。

3. Testicular tumors are not seen. These are common in older non-desexed males.

3.こう丸腫瘍にかかることがない。未去勢の高齢犬におおくみられる疾患です。

4. The risk of prostatic diseases is greatly reduced in desexed animals, but relatively frequently seen in older non-desexed patients.

4.去勢した動物は、前立腺疾患のリスクが大幅に減ります。未去勢の高齢犬におていはよくみられる疾患です。

5. No chance of siring pups.

5.子犬を生ませる(つくる)可能性がなくなります。

S君が落ち着いたのも、やはり去勢による効果があった可能性が高いようです。
もし、未去勢の雄犬の支配欲や攻撃性い悩まされている方がいるなら、去勢をすることも選択肢の1つとして考えてもいいかもしれません。

 

去勢によるデメリット

デメリットに関しても記載がありました。

The only disadvantage to desexing is the drop in metabolic rate. This means that less food is required to maintain the same body weight. Desexing itself does not cause obesity.

去勢の唯一のデメリットは基礎代謝率の低下です。去勢することで肥満になるわけではなく、去勢後の食事量は去勢前より少なくても同じ体重を維持できるということです。

メリットを考えると大きなデメリットではないと思えますね。

犬も年を重ねると共に変わっていく

今はSNSに掲載した昔の画像に未来をつぶされたり、人間においては過去が未来の足をひっぱることがあります。
前回私が書いた記事がS君の未来の妨げになってはいけないので、前回の記事は修正しました。
「犬は今を生きている」というCesar Millanの考え方が正しいと考えているので、S君がいい状態になっていることを伝えられたらと思います。
(今といいつつ、実際は1年くらい前の話ですけど)

余談ですが、保護犬も「今」を生きています。彼らの過去を憐れんで、「かわいそうな犬だから」と言って里親になるのではなく、「かわいい!」「いい子ね!」と思って「幸せな家庭犬」として飼ってくれる人に里親さんになって欲しいな。

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